2013年の気になる作家たち。


松原耕二さん
「小説デビュー作『ここを出ろ そして生きろ』が出色の出来だったので気になっていたら、縁あって取材させていただいた。報道畑で育ってきたかたならではの視点で描く小説を読んでいると、「事実は小説より奇なり」という言葉が浮かぶ。その言葉を心底実感している方が描くフィクションだから、こんなにもリアリティがあるのだと思う。正義感とか、どこか少年のような純粋な人柄が文中ににじみ出ていて、そこにも好感が持てる。現在発表されているのはまだ2作だけれど、次回作を待つ楽しみがある作家と出会えて嬉しく思う。
(高倉優子)


桜木紫乃さん
今年初めて知って、好きな作家さんに登録の運びとなりました。情景を表す言葉の選び方、言葉の運び方がすごく好きです。注がれている視線が自分とは違う方向なので、新しい世界が広がったような気がします。でも私が一番惹かれる理由というのは、作品に登場する女性の「強さ」です。他人を恨むことなく、愚痴をこぼすことなく、自分の運命を呪うことのない強さを持った「北の女たち」。内に秘める強さを追い求める私(笑)の心に響きます。
(臼井由美)


内田百間
「非常に頑固偏屈かつわがままで無愛想な人物として知られていて、またそれを自認しながら自らの作品内の素材に使用した。自らを「官僚趣味」であるとも公言し、位階勲等や規則秩序が好きであった」(参照:ウィキペディア) 人から嫌われそうなこともそれを包み隠すことなく正直に書き綴る内田百間。実際に付き合うことがあれば面倒かもしれないんだけど、文章を読んでいる分には面白い。また鉄道や食べ物に非常な興味があって、昭和初期の「オタク」作家的なところやらユーモアのある文章も気に入っている。他人を食事の席に呼ぶのが好きだったらしく、その内容はとくに興味深い。
(涌井香織)
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by girls-book | 2013-12-08 20:34 | 活動日誌

OL、経営者、整理収納アドバイザー、編集者、ライターなど。読書好きのメンバーが不定期で東京のカフェやレストランに集まり、1冊の課題本について座談会スタイルで語り合っています。題して「本のある女子会」。


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